マイホーム購入を決めたものの何から始めたらいいのか分からないという方は、多いのではないのでしょうか?
今回はマイホーム購入を決意したら、まずなにから始めるかをお話しします。

家づくりの全体的な流れ

予算決め

建てたい家のイメージをまとめ、具体的な条件をリストアップ

建築会社の情報収集

複数の建築会社に見積もり依頼をし比較する

建築会社の決定

住宅ローンの仮申し込み(事前審査)

間取り・設備の詳細を決め、住宅ローンの申し込み

工事開始

家づくりの中で重要なのは、予算をしっかりと決めておくことです。ここを曖昧にしてしまうと、後々大変なことになってしまう可能性があります。
現実的に、自己資金と月々の支払可能な金額など住宅にかけられる金額を把握し、実際の予算を決めましょう。

家づくりの目安の期間

注文住宅の完成にかかる期間は、一般的には8〜15ヶ月かかり最短でも半年〜7ヶ月はかかると言われています。少しでも早く住宅を完成させたい場合には事前準備が重要です。打ち合わせまでに、予算や立地、間取りなどの家族の意向をまとめておきましょう。

家づくりのスケジュール例

工程 目安の期間
情報収集、予算決め 1ヶ月程度
土地の購入、施工会社の選定 3~6ヶ月程度
間取り・設備仕様の決定 3~10ヶ月程度
建築確認申請 通常1ヶ月程度
着工 3~6ヶ月程度
完成後の確認、引き渡し・登記手続き 1ヶ月程度

予算決めのポイント

注文住宅を建てる際に必要となる費用を大まかに分けると、土地購入費・本体工事費・別途工事費・諸費用となります。
この4つの費用を簡潔に説明すると、

土地購入費
土地を購入する際にかかる費用。購入した土地が地盤改良工事が必要になるときはその分の費用も考えておく必要があります。
土地を既に所有している場合でも、地盤改良工事が必要な場合があります。

本体工事費
住宅そのものを建てるためにかかる費用。

別途工事費
外構部分の工事費用や一次側などを整えるのにかかる費用。

諸費用
登記費用や住宅ローンの保証料、引越し費用・家具家電購入費など。

予算を決めるポイントとしては、自己資金をいくらまで用意できるかを考えましょう。しかし、手元の資金を全て頭金などに当ててしまうと、新生活をスタートするのに苦しくなってしまうので、新生活に必要な資金は必ず残しておいた方がいいでしょう。
住宅ローン借入額は無理のない返済を継続していくために、一般的には年収の25%を12で割った金額を目安に考えます。借入金があまりに多ければ、将来的な返済リスクを伴うため、入念にシミュレーションを行っておく必要があります。
住宅ローンシュミレーターができるサイトなどもあるので、1度ご自身でシュミレーションをし予算を決めるのもいいでしょう。

建築会社選びのポイント

家づくりの検討初期段階に困ったこととして、どの施工会社に依頼したらよいかわからないと思われている人は少なくはありません。
家づくりで失敗しないためには、ハウスメーカーや工務店、建築士のそれぞれの違いについて押さえておくといいでしょう。

ハウスメーカーの特徴
全国や広いエリアに営業拠点を持ち、施工範囲も広い会社が多いです。
あらかじめ決められた規格のなかから選ぶことで、工期を短く抑えられ人件費も節約できるというメリットがあります。一方で、規格外の家づくりをしたい場合には、費用が高くなってしまう傾向が見られます。

工務店の特徴
小規模な会社が多く、営業・施工エリアは県内のみや近隣の県までなど地域密着が多く何か不具合が生じてもスピーディに対応してもらえるというメリットがあります。木造建築を得意とするなど独自の技術を持っている一方で、木造住宅の場合は部材価格が市場に影響されやすく費用が変わってしまうことがあります。

建築士、設計事務所の特徴
建築士に依頼する1番のメリットは希望を反映したオリジナルの家を建てられるところです。
理想どおりの家を建てられる半面、建築費用が高くなる傾向にあります。

どこに依頼をするにしても、担当者の人柄や施工実績などをみてご自身で見極める必要があります。
また、費用の内訳などの根拠を明示して、どのような条件の場合に追加の費用が必要となるのかをしっかり伝えてくれる依頼先を選びましょう。

事前に準備すべきことは?

優先したい条件や予算の上限は、はっきり決めておきましょう。
予算の上限をあらかじめ決めておくことで、予算内での間取り、設備、材質、工法などを工夫し提案してもらえます。
また、打ち合わせをスムーズにすすめるためにも建てたい家のイメージ写真、切り抜きなどを用意して、細かくイメージが伝わるようにしましょう。そうすることで、打ち合わせ回数も減らすことができ、意見の相違もなくなります。

まとめ

成功する家作りの条件は、目先のことだけでなく、将来設計や家族の成長過程も考慮した家作りをすることが成功するポイントだと思います。

工務店に全てお任せするのではなく、ある程度は自分で準備と計画、勉強をしっかりしておくことです。

この先、何十年も住み続ける空間が気持ちが良いことは「Quality of life」人生の質、生活の質に多く関わってきます。

家を建てることは、自分がどのように生きていきたいかを考えることなのかもしれませんね。

皆様が理想の家と心地よい空間を作れることを願っております。